川柳小噺

エッセイをまとめたら17音になった

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会話とは

週に1回母に電話をする

 

 

母もそれをわかって待ち受けてくれている

 

 

以前は耳が遠く補聴器もしていなかったので

 

 

電話よりもLINEがメインだった

 

 

補聴器をするようになってから会話がスムーズになり

 

 

電話で話すことが楽しそうだったので

 

 

お互いに空いている日に電話をすることにした

 

 

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最近その電話がうまく噛み合わない

 

 

なんと言うか母が一方的に喋ることが増えた

 

 

耳が聞こえない頃の母に戻った気がして

 

 

不安になって母の近くに住む妹に

 

 

補聴器が合ってないのではないかと相談した

 

 

妹によると耳はちゃんと聞こえているので

 

 

話を理解するのに時間がかかっているのではないか

 

 

と言う事だった

 

 

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安心するとともになんだかわかった気がしてきた

 

 

週に1度母は電話で話をすることを用意している

 

 

電話のたびにずっと喋り続けるのは

 

 

話すことがなくて黙る時間がないようにだろう

 

 

しかしそれでは一方通行で会話ではない

 

 

こっちの言うことも少しは聞いてほしいと思い

 

 

機関銃のようにしゃべり続ける母に時々

 

 

大声で「聞こえてる?」と話を遮るとふと我に返り

 

 

聞こえてるよと返事があり

 

 

やっと私のしゃべる番が来る

 

 

別に空白の時間が長くても

 

 

話すことがなければそれで電話を切ってもいいし

 

 

無理に話そうとしなくても

 

 

ゆったり話ができればいいと思っているのだが

 

 

いわゆる黙っている時間が長いと

 

 

不安になるタイプなのかもしれない

 

 

電話代を気にしないで済むスマホプランだから

 

 

他愛ない話をつらつらしてもいいんだけどな

 

 

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決まった日に電話をかけるのも良し悪しだなと

 

 

そう思いつつ週一のルーチンは続いている

 

 

黙ってる時間は行間と思う

 

 

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