川柳小噺

エッセイをまとめたら17音になった

卒業しないで済むところ

子供が小さいころ世話になった小児科は内科の看板も上げている

 

 

昔は内科、外科、小児科、整形外科、皮膚科などシンプルだった

 

 

いまは同じ内科でも循環器、呼吸器、消化器、など患者が判断して病院を選ばねばならない

 

 

面倒くさい

 

 

その点小児科はオールマイティ

 

 

子供の病気は小児科へ

 

 

少子化であっても仕事は多い

 

 

いや逆に少子化だからこそ子供に対する親の期待値は高い

 

 

大学生になった子供がその小児科へ久しぶりに行き診てもらった

 

 

帰宅した息子にどうだったと聞いたら

 

 

病気のことより、

 

 

先生に大きくなったなあって言われたよ

 

 

となんだか嬉しそうに話していた

 

 

内科の看板が、その病院を卒業しないで済ませてくれている

 

 

小児科は先生だけが老いていく                   毛利由美

 

 

f:id:Yubaaba:20190321123022j:image