大学生だった私は
自転車で駅へ向かっていた
前を女子高生4人が
広い歩道を横に広がって歩いている
その脇をすりぬけようとした瞬間
女子高生たちがわっと笑って横に広がった
スピードを出していた私は
はずみで横の看板にぶつかり転倒した
痛ったーと手を見ると
右手の親指付け根がパックリ割れて
血がドクドクでて奥に白いものが見えた
そこへ通りがかった男子大学生3人
後でわかったことだが医大生とのこと
私の手の傷を見て
た、たいへんだ!!
彼らの行動は想定外だった
1人が私をおぶり病院へダッシュ!
え、えーーー?
それを追う4人の女子高生
な、なにーーーこれーー、
結局病院で6針縫って事なきを得たが
今も残っているその傷を見ると
あの日の顛末を思い出す
きっと関わった彼らの心の中でも
同じ思い出として共有しているのかと思うと
・・・
愉快❣️
古傷があって私の現在地 毛利由美