川柳小噺

エッセイをまとめたら17音になった

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あれから (1)

東日本大震災が発生して

 

 

今日で9年

 

 

未だにあの日のことはくっきりと思い出せる

 

 

以前にも書いたが311にも書いておきたい

 

 

夫と私は職場

 

 

長男はその日仙台から帰省予定

 

 

長女は土浦

 

 

次男は高校に行っていた

 

 

義母は近くのグループホームにいた

 

 

みんなバラバラだった

 

 

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しばらくしたら収まるだろうと電話を続けていたが

 

 

収まるどころか激しくなる地震

 

 

>毛利さん、電話切って!

 

 

の声にはっとなり

 

 

「すみません。地震なので電話切らせてもらいます」

 

 

そして全員が机の下にもぐる

 

 

不思議と怖さや死を意識することはなかった

 

 

みんながいたからかもしれない

 

 

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揺れが収まり全員が外に避難すると

 

 

目の前の総合病院から

 

 

入院患者さんが外に運び出され

 

 

職場の入っているビルの1階にある倉庫から

 

 

病院のための緊急用具が広げられていた

 

 

外は晴天だった

 

 

今日のような晴天でした さんいちいち         毛利由美

 

 

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