東日本大震災から10年
あらためて思い出す
職場で電話対応中だったこと
地震なので切らせてもらいますと言ったこと
全員が机に潜って無人の職場に見えたこと
でも「死」は意識しなかったこと
加湿器が倒れたこと
揺れが収まり外に出たら
緊急用の大きなシートが出されて
向かいの救急病院から
入院患者さんが運び出されていたこと
しばらくしたらまた揺れ始め
救急病院がギシギシ軋みながら横揺れして
窓ガラスがビリビリ鳴っていたこと
局長が「今日はここで解散」と言ったこと
帰る道すがら
家が倒れていたらどうしようと思ったこと
部屋は向きによって荒れ方が違ったこと
帰宅した娘が頭がもげて転がる地球儀を見て
「終わった」とつぶやいたこと
電話もメールもつながらず
家族全員が家に帰って
初めて無事が確認できたこと
その日は断水も停電もなく
朝用意しておいたハンバーグを食べたこと
こんな日常が送れる日本は凄いと思ったこと
(翌日単なる勘違いと気付かされる)
仙台からその日帰省予定の息子は
すでにつくばに戻っていたこと
次男の高校の体育館の吊り天井が落ちたこと
雨だったら学年全員体育館使用予定だったこと
グラウンドが波打っていたと言っていたこと
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それぞれの人にそれぞれの思いが残る
3月11日
震災は天災 原発は人災 毛利由美