川柳小噺

エッセイをまとめたら17音になった

横断歩道物語

スーパーの駐車場から出ようとしたら

 

 

すぐ脇の信号のない横断歩道を向こうから

 

 

5、6人の女子児童がまさに渡ろうとしていた

 

 

・*:..。o○☼*゚・*:..。o○☼*゚・*:..。o○☼*゚

 

 

一旦ストップして

 

 

児童たちが渡りきるのを待とうと思ったら

 

 

1人の女の子が体をくねらせて

 

 

どうぞどうぞと車を優先させようとする

 

 

道路を走ってきた車も

 

 

横断歩道を挟んで待っている

 

 

1番児童からわかりやすい私が

 

 

車が待ってくれているんだから早く早くと

 

 

大きく手をおいでおいでして身振りをするが

 

 

その女の子はますます身体全体をくねらせ

 

 

どうぞどうぞのしぐさが大きくなる

 

 

待っている車も早く渡ってと手を横に振る

 

 

困ったな

 

 

と思った途端

 

 

姉御肌と見まごう女の子が

 

 

ほら行くよとばかり

 

 

先頭切ってとっとと横断歩道を渡ってくれた

 

 

なし崩しに渡る女子児童たち

 

 

全員がほっとした瞬間だった

 

 

大阪のおばちゃんですか君のママ

 

 

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