川柳小噺

エッセイをまとめたら17音になった

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時差

下町ロケット ヤタガラス」を放映していた頃

 

 

面白かったので図書館で同名の本を予約した

 

 

そして半年以上経ち

 

 

忘れた頃に

 

 

「予約の本が貸出可能となりました」

 

 

と図書館からメール

 

 

図書館ではタダで読ませてもらえ

 

 

上手くいけばピカピカの新刊が手にできる

 

 

しかし人気作品は出遅れると

 

 

大きな時差をもってやっとこさゲット

 

 

熱がすっかり覚めていたので

 

 

ワクワク感もなくページを繰ると

 

 

一気にあの場面あの映像が蘇ってきた

 

 

演じた役者が頭の中でセリフを喋っている

 

 

気がつけばなにかに憑かれたように

 

 

読み耽っていた

 

 

面白いものは

 

 

やっぱり面白かった

 

 

図書館にない本だけを買っている                  毛利由美

 

 

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