川柳小噺

エッセイをまとめたら17音になった

存在感

近所で一人暮らしをしていたお婆さんが亡くなった

 

 

半年間「売家」の看板が出ていたが

 

 

売れなかったのだろう

 

 

解体作業が入りすっかり更地となった

 

 

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小さな四つ辻の角にあった家だったので

 

 

すっかり見晴らしが良くなった

 

 

 

 

空き家で残っていた時よりも

 

 

「そこに家があった」という不思議な存在感は

 

 

逆に増した

 

 

更地から思う空き家のたたずまい

 

 

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