川柳小噺

エッセイをまとめたら17音になった

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ひとがた流し

天気のいい日曜日

 

 

川越の「小江戸」と呼ばれるスポットへ

 

 

食べ歩きと神社巡りに行った

 

 

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川越氷川神社は小ぢんまりしているが人気の神社

 

 

9時半頃に着いたとき大鳥居の前で

 

 

もう婚礼を終えたカップルの写真撮影をしていた

 

 

まだ人も少なく2人の独壇場

 

 

おめでとう🎊

 

 

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神社に入るとひとがた流しがあった

 

 

小川に和紙で作った人形(ひとがた)を流し

 

 

心身の穢れを祓うというもの

 

 

人形は薄い和紙で各自で剥がしとる

 

 

やり方は

 

 

まず人形に三回息を吹きかけ

 

 

次に自分の体に擦りつける

 

 

そうすることにより厄・穢れが人形に移る

 


最後に「祓え給え、清め給え」と唱えながら

 

 

人形を川に浮かべて流す

 

 

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まず私が流す

 

 

薄い人形はすぐに水に溶けていった

 

 

次に夫が流した

 

 

人形はなかなか溶けずに形を保ったまま流れて

 

 

>おっ、溶けないね

 

 

と夫は悦に入っていた

 

 

が、あまり溶けないので思わず言った

 

 

「2枚重ねて取ってない?」

 

 

>あっ! 

 

 

>そうか、薄かったからな💦

 

 

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夫の人形は完全無欠を保ったまま

 

 

ひとり異様に流れて行った

 

 

ありえない ひとがた流し2人分

 

 

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