日経新聞にこういう見出しの記事があった
以下、引用する
「自分が何とかする」という強すぎる思いが、老いゆく親との関係を悪化させることもある
「心配だから親の近くにいる」という状況がいったんできあがると、親は子に依存するようになる
子も「必要とされる自分」に喜びを感じ、介護を家族内で抱え込んでしまいがちという
どんなに尽くしても老いは進む
「仕事を辞めてまで頑張っているのに……」といらだつ思いも生まれやすい
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「育児とは異なり、介護は四六時中、自分がそばにいる必要はない」とし「親の介護の司令塔になることも立派な介護」 と理解を促す
そのため国の制度に加え、自治体の支援も活用することが重要だ
締めくくりとして
「親の介護のために自分の生活を犠牲にせず関わり続けることが、結果として最大の親孝行ではないか」
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私も6歳、9歳、12歳の子育てと
70歳の認知症の義母の自宅介護を5年間続けた
20年以上前なので介護制度も整っていなかった
30代の友人に同じ経験の人もなく相談もかなわない
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同じ言葉を繰り返す義母に同じ言葉を返す
次第に自分の頭までおかしくなってきた気がして
気持ちが塞いで鬱のようになっていった
末っ子に「お母さん泥棒やで」とヒソヒソ話す義母に
1年生の末っ子はキョトンと聞く
中一の長男は憎々しげに義母を見る
病気だからと耐えるしかないと分かっていても
家族に徐々に亀裂が入っていった
>友達のお母さんは働いているのに
>何でお母さんは働かないの?
そんな 小学生の娘の無邪気な言葉も
マイナスの後押しをした
私の異変にやっと気がついた夫は
そこで施設を探し始める
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グループホームに義母が入り
半年ほど介護ロスの期間を経て
久しぶりにパートの仕事につく
その頃は40代の半ばになっていた
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義母と離れパートをしながら子どもの成長を見守る
充実した生活が義母への気持ちも優しくしていった
最後は特養のお世話になり
義母の中で私は嫁でなくスタッフとなった
それで良かった
最期もやさしい気持ちで見送れた
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今の時代ならもっと介護制度も充実して
晩婚化による同時育児介護も増えているだろう
でもやはり時代が進んでも
介護はプロの手に任せたい
介護したから家族に介護してもらいたくない
これは経験者しか分からないかもしれない
親孝行 勝手な誤解かもしれず