「自転しながら公転する」の作者・山本文緒さんの
「無人島のふたり」を読んだ
膵臓がんと診断されてからの日々を綴ったものだ
体調の波を淡々と受けとめながら書かれた日記を
読み進めていく
残りのページが少なくなって
命が絶える日が近づくと思うと
とても切ない
こんな思いで本を読んだことはなかった
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会いたい人に会い
自宅で世話をしてくれる夫との時間
夫は自分が倒れないように健康を志す
そして余命宣告の日を過ぎての言葉
「それにしてもがんって、お別れの準備期間がありすぎるほどある」
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4月に発覚して9月の日記だから
たった半年間
されど半年間
毎日を数えるように生きるとはこういうことなんだな
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日記は10月4日で終わっていた
後書きは1行
「2021年10月13日に自宅で永眠されました」
余命宣告受けても余命わからない