川柳小噺

エッセイをまとめたら17音になった

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回顧

地震のニュースを見て

 

 

3・11を思い出した

 

 

あの日、ここつくばは震度6弱だった

 

 

上の息子は仙台から、もともと3/11に帰省予定だった

 

 

時間は聞いていなかった

 

 

わたしは職場で電話を受けていた

 

 

その時間

 

 

家族5人はバラバラに存在していた

 

 

地震後メールを送っても誰からも返信はない

 

 

結局、家に帰って全員顔をあわしたのが

 

 

1番早い安全確認となった

 

 

帰省した息子はその時間

 

 

すでにつくばに戻っていた

 

 

少しでも出遅れていたら帰れなかったかもしれない

 

 

夫は職場

 

 

長女は土浦のビルに入っていた本屋にいた

 

 

次男は高校の授業で1年生全員がグラウンドにいた

 

 

もしその日が雨だったなら体育館にいたという

 

 

その体育館は釣り天井で

 

 

地震で落ちた

 

 

1年生全員が体育館にいたら大惨事となっていたはずだ

 

 

その日

 

 

私が一番に帰宅し

 

 

次が娘だった

 

 

部屋に頭のもげた地球儀が転がっているのを見て

 

 

彼女はぼそっと一言

 

 

「地球が壊れた・・」

 

 

昨年の今日は大阪震度6                                  毛利由美

 

 

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