川柳小噺

エッセイをまとめたら17音になった

取調べもどき

誤飲相談の仕事をしているが

 


まれに警察等から事件と関連した問い合わせがある

 


対応の趣旨としては応急処置を教えることなので

 


その問い合わせには対応できないことを伝えたら

 


捜査一課のその方は畳み掛けるように質問してきた

 


>もしこれを飲んだらどうすればいいの?

 


「もし」の質問には応えられません

 


>じゃあ、この人亡くなっているけど応急処置ってあった?

 


いやもう亡くなられているので・・

 


対象外だと伝えても食い下がる食い下がる

 


それも威圧的でなく何気ない会話調だから

 


逆にやりにくい

 


そうこうしながらも

 

 

最低限の情報は得られたのだろう

 


やっと無罪放免された時には

 


警察に落とされた気がした

 

 

クレーマーよりやりにくかったポリスマン     毛利由美

 

 

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