川柳小噺

エッセイをまとめたら17音になった

準夜の仕事中に地震

 

 

たまたま電話を切って入力中だった

 

 

ドン!ときてグラグラ揺れる

 

 

とりあえず立ち上がって開いている書棚を閉じる

 

 

夜8時半過ぎに職場にいたのは女性職員と私の2人

 

 

思わず顔を見合わす

 

 

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幸いに地震は直ぐにおさまりほっと一息

 

 

13年前の311を思い出す

 

 

あの日は地震中も電話に出ており

 

 

どんどん揺れが強くなる中

 

 

職員の「電話切って!」の声に

 

 

「申し訳ありません、地震なので切ります」

 

 

その情景がまだ目の前に浮かぶ

 

 

揺れが強まり続ける中

 

 

電話を切ってと言った男性職員は

 

 

倒れそうな棚を押さえ続ける

 

 

机の下に潜った私はその職員に

 

 

「○○さん、危ない!」と声をかける

 

 

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仕事中の地震にふと気持ちがワープした瞬間だった

 

 

たまの強い地震が地震慣れした平和ボケに喝を入れる

 

 

地震よりある意味怖い地震慣れ

 

 

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