川柳小噺

エッセイをまとめたら17音になった

バス停のドラマ

来月から4月。新元号の前に新しい年度という区切りが始まる。

 

 

大阪に住んでいたころ、毎朝バスで駅まで行って通勤していた。いつも同じ時間のバスに乗る。バス停はいつも同じメンバーが集う。そこはかとなく一体感が生まれる。

 

 

4月になると、そこにメンバーの移動がある。新しい顔、見なくなる顔。バス停の顔ぶれが変わる。言葉を交わした訳ではないけれど、あの人はどうしたのだろうとぼんやり思う。

 

 

春は見知らぬ人との出逢いと別れの季節。

 

 

新顔が加わった春のバス停                      由美

 

 

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